患者さんから良く聞く言葉です。これは患者さんがドクターから良く言われる言葉でもあります。中には小学生や中学生のころから頻拍発作があるにも関わらず心電図がないということで、大人になっても正確な診断に至っていないこともあります。これを解決するには、患者さん自身が、発作中の脈を正確に測れる(触れる)ようになることが大切です。動悸の始まりが突発的かどうか、元の状態に回復するのが一瞬なのかどうか、動悸中の脈拍数(1分間の拍動数)、発作の持続時間、発作中の脈のリズム(規則正しいか、不規則なのか、)などがはっきり分かれば、ときどき起こる不整脈は1,2種類に絞れます。なかなか脈が上手く測れない時は、血圧計を使って、発作中の血圧と脈拍数を測定することだけでも診断の手助けになります。発作中の心電図がない時は、発作中の情報をできるだけ多く集めて、それを不整脈専門医に伝えてみてください。今や全く治療ができない不整脈はそれほど多くはありません。きっと良い解決法が見つかることと思います。
菊名やまゆりクリニック